今こそ多様な働き方を

多様性

通勤は週1回、自転車です

 私は大田区在住で、事務所のある五反田まで普段は週5日池上線で通勤していました。新型コロナの感染拡大を受け、3月末から仕事場に行くのは週1回だけにして、あとは自宅で仕事をしています。今月は電車に乗らず自転車で行ってみました。30分はかかりますが、今の時期なら快適です。週5日出勤を2割の週1日にしたので、単純計算ですが「人との接触8割削減」は達成できているのではないかと思います。

 今週39県では緊急事態宣言が解除され、今後東京でも解除されたらどうしようかを考え始めています。いきなり元に戻せばまた感染が拡大するのではないか、というのは多くの人が心配しているところだと思います。以前のように社労士会やFP仲間とリアルで集まる機会も増えてくると思われますが、自宅での仕事と組み合わせ、人との接触を減らせる方法を考え協力していきたいと思っています。

週休3日制?

 会社勤めだと、社員が勝手に勤務日や時間を決められないですよね。今週、経団連が「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を公表し、各業界・各社に具体策の検討を呼び掛けています。オフィス向けと製造現場向けの2種類がありますが、オフィス向けと製造現場の管理部門向けに、下記の記載がありました。

テレワーク(在宅やサテライトオフィスでの勤務)、時差出勤、ローテーション勤務(就労日や時間帯を複数に分けた勤務)、変形労働時間制、週休3日制など、様々な勤務形態の検討を通じ、通勤頻度を減らし、公共交通機関の混雑緩和を図る。

 テレワークはもちろん、週休3日まで提案されています。週に3日も休めるなんて嬉しくなりますが、「ノーワークノーペイ」の原則に従って給与が減ってしまうと喜べませんね。実際に仕事が減っているのであれば、そういった形で一時的に痛みを分かち合うこともやむを得ないのかもしれません。ただ、できれば拡充されている雇用調整助成金をうまく活かして、休業手当を100%支払ってもらいたいものです。

今こそ多様な働き方を

 テレワークを緊急避難的に始めた会社も多いのではないかと思います。職種にもよるでしょうが、「意外とやれた」と感じている方も多いのではないでしょうか?

 同じ場所にみんなが集まり、顔を合わせて仕事をすることにももちろん意味があるはずです。ただ、それが毎日必要なのか、朝からでないとダメなのか、考えるよい契機になったのではないでしょうか。毎日朝から夕方まで会社に来られる人だけを「正社員」として認めるのではなく、多様な働き方を受け入れて障がい者を含めた多様な人を活かせる会社づくりのチャンスにしてほしいです。

 「働き方改革」という言葉はそれなりに定着してきましたが、今回の新型コロナの感染をきっかけに、より本質的な変革が進めば、そしてそういった会社のお手伝いができればと思います。

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