「老後」をなくすのが最強の老後対策

「老後」っていつからでしょう?そのまま読めば「老いた後」ですが、「老後の生活費」というときの「老後」は仕事の第一線を退いた後、サラリーマンで言えば定年退職後のイメージです。バリバリ働いていたときと比べて収入が激減するから「生活費が足りるかな?」と不安になるのは当然ですよね。

「老後」の開始を遅らせる

 現在、多くの会社の定年は60歳で、再雇用されても65歳までという場合が多くなっています。65歳の平均余命(65歳の人が平均あと何年生きるか)は男性19.70年、女性24.50年(厚生労働省のデータ、2018年)となっています。65歳で会社を辞めて仕事をしなければ、平均的には20~25年を年金収入メインで暮らしていくことになります。そりゃ不安になりますよね。

 65歳以降も働いて収入を得ること、すなわち「老後」の開始を遅らせることが、老後不安を解消する最も有力で確実な方法です。会社にさらに長く勤めることも選択の1つですし、週に何日か全く違う別の仕事をしている方もいますよね。

 完全リタイア後(仕事を全くしていない状態)を「老後」と呼ぶのであれば、働き続けている限り「老後」は来ません。もちろん体力、気力の問題はありますが「生涯現役」は最強の老後対策と言えます。

資産運用と比べてみると

 退職後、仮に時給1000円で1日2時間だけでも週5日働けば、月4万円以上、年間で50万円の収入を得られます(1000円×2時間×5日×50週)。これを運用して得ようとすると、1000万円の資金を年5%で運用できてやっと50万円です。毎年+5%での運用は容易ではないので、本気で老後の生活費が心配なら、働いて収入を得ていく方が確実です。

 老後の生活を考え、若いうちから資産運用を始める方も増えていると聞きます。それ自体はいいことだと思いますし自分も記事にしていく予定ですが、あくまでも老後に備える方法の1つであり、メインの対策ではないことはお断りしておきたいと思います。

まとめ

 老後の生活費対策は、たとえ収入がわずかでも働き続けることが主で、資産運用は必須ではなく、プラスアルファの対策でしかありません。「生涯現役」こそ最強の老後対策。

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