ねんきん定期便を活用しましょう
老後の生活費が足りるだろうかという不安は、多くの方が持たれているところではないかと思います。老後の収入の柱は公的年金(国民年金、厚生年金)という場合がほとんどですから、年金収入がどのくらいになりそうか知ることが不安解消の一歩になります。
「消えた年金問題」を契機に、年金保険料を支払っている現役世代に対し、日本年金機構から毎年「ねんきん定期便」が届くようになりました。誕生日の頃、自宅にハガキ(節目の年齢では封書)が届いているはずです。この「ねんきん定期便」を活用することで、将来受け取れる年金額を予想することができます。
ねんきん定期便の見方
加入期間を確認
まずは、年金(国民年金・厚生年金問わず)の加入期間が10年以上ないと、老齢年金を受け取ることができません。既にクリアしていれば問題ありませんし、65歳までにクリアできれば大丈夫です。
50歳以上の方
50歳以上の方に届くねんきん定期便には、今までの加入歴のほか、このまま保険料を払ったら受給額がいくらになるか書かれているので、参考にすることができます。
50歳未満の方
50歳未満の場合、これまでの加入歴に応じた年金見込額しか記載されていないので、そのままでは参考にならない場合がほとんどかと思います。会社員・公務員の場合、今後もらえる給与の額にもよるのでシミュレーションすることも容易ではありません(10年後、20年後の給与を予測するって難しいですよね?)。
現在の平均は夫婦で22万円
厚生労働省から、今年度新たに老齢年金を受け取る人の平均受給額が公表されています。夫が平均年収500万円強(平均標準報酬42.8万円)で40年間勤め、奥さんがその期間ずっと専業主婦だった世帯は、月額221,504円を受け取っています。夫の老齢厚生年金・老齢基礎年金と妻の老齢基礎年金の合計です。この額は物価の変動等により毎年変動し、減ってしまう可能性はありますが、目安にはなると思います。
「半分になるかも」というのは心配し過ぎだと思いますし、ましてゼロになることはないでしょう。長くなるので書きませんが、年金制度への不安は煽られすぎているように思います。
それと、 「夫が会社員で妻はずっと専業主婦」というモデルも古すぎますよね。逆に言えば、夫の年収が同じで奥さんが少しでも働いたことがあれば、上の平均より多くなるということですね。
まとめ
50歳以上なら、ねんきん定期便を見れば将来の年金受給額が大体わかります。
今年度年金を受け取り始める、会社員&専業主婦だった世帯の平均受給額は約22万円です。
余談
日本年金機構の「ねんきんネット」というサイトでIDを取得すれば、これまでの加入歴を反映した詳細なシミュレーションができます。(私も使ったことがないので、試してみます・・・)
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