「ちむどんどん」の賢秀(にいにい)を笑えますか?

明神湯

 3年前に会社を辞めてから、「スカーレット」以降はNHKの朝ドラを毎日見ています。前作の「カムカム」は感動しましたし、その前の「おかえりモネ」は近所(上の写真の銭湯)がロケに使われて興奮しました。

 先月から始まった「ちむどんどん」では、主人公の兄・賢秀(けんしゅう、以下「にいにい」と書きます)が詐欺に遭って大変なことになっています。(以下多少ネタバレがあります)

詐欺の手口

 ドラマは返還直前の沖縄が舞台で、米ドルが使われています。返還にあたり1ドル360円とか300円で交換(当時は固定相場制)となるところ、商社の社長と名乗る男が現れ

  • 自分は1ドル720円で交換できる特別なコネがある。
  • 特別に1000ドル出せば720円/ドルのレートで交換してあげる。
  • 交換できなかった場合も、預かったお金は返す。

と言って約1000ドルをにいにいから預り、姿を消してしまいます。

 投資詐欺に注意

 視聴者は皆、「この人は怪しい!詐欺だ!」と思ったことでしょう。でも、同じような手口は現代に至るまで繰り返し使われています。それだけ引っかかっている人もいるということです。金融庁や国民生活センターでも注意を呼び掛けています。(例えば金融庁のサイトはこちら↓)

詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!(金融庁サイトにとびます)

 「投資詐欺になんて引っかかるはずがない」と思っていませんか?さすがに「元本保証で2倍にする」はおかしいと思うでしょうが、以下のような話が持ち掛けられたらどう感じますか?詐欺ではないかと思うでしょうか?

  • 元本保証で利回り10%
  • 元本保証で利回り5%
  • 元本保証で利回り1%

1%どころか0.5%でも

 株式投資の期待リターン(確実ではないが、過去のデータから期待される収益率)がだいたい5%前後です。当然株式投資には値下がりのリスクもありますから、このレベルの利回りを元本保証で運用できる商品はありません。なので、5%、10%の利回りを元本保証で望むのは今の金利状況では無理です。

 では、個人向けで元本保証の金融商品の利率は何%でしょう?定期預金の金利はメガバンクなら0.002%、頑張っているネット銀行等でもせいぜい0.2%前後です。個人向け国債(変動10年)はやっと少し上がって、6月の募集分で0.17%。

 裏を返せば、これより高い利率は、何らかの危険性がある=リスクを背負うことになるということです。元本保証で1%も、今の日本ではありえませんし、0.5%だって無理です。退職金限定で3ヶ月だけ高金利の預金は詐欺ではありませんが、3ヶ月したら銀行の営業攻勢が待っています。

 「高い利回りには裏がある」と思ったほうがよいでしょう。リスクを取らずに置いておくお金は、銀行預金か個人向け国債が無難です。

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