資産運用を始めたきっかけと普通の投資をしていた頃の話

資産運用を始めたきっかけ

 自分がいわゆる資産運用(投資)を始めたのは、社会人になって6~7年が経った2005年のことでした。今月でちょうど投資歴15年になります。どちらかと言えば慎重な性格の自分が投資を始めたのは、今思うと下記の理由かと思います。

①独身時代は寮生活、酒も飲まずタバコも吸わずギャンブルせず女性にもモテずでお金が貯まりやすかった。
②預金金利が下がってきていることを理解していて、もったいないと思っていた。
③当時、会社の財務部門で勤務して年金資産の運用等に関わっており、勉強も兼ねて自分でも投資することを上司から勧められていた。
④ネット証券会社が営業を始め、普通のサラリーマンにも投資がしやすくなり、機運が盛り上がってきていた。

いわゆる普通の投資をしていた

 始めた当初は「安く買って高く売る」普通の投資をしていました。自分が良さそうだと思う会社を買い、上がったら売ったり、下がったら損切りのために売ったり、ナンピン買いしたり・・・。素人のサラリーマンなので常に相場の動きを見ていられるわけでもなく、当然買ったり負けたりでした。ライブドアショックの影響で大きく値を下げた会社があったので、売買損益だけで見たらマイナスの方が大きかったですかね。

 それと、株主優待が好きだったので優待のある会社の株はよく買っていました。お気に入りの会社はずっと保有していて、優待と配当(インカムゲイン)によって多少株価が下がってもトータルではプラスを得やすいなと感じたりしました。ただ、当時は長期保有株主への優遇のある会社などほとんどなかったので、権利確定日を過ぎたら売る会社も多く、やたら売り買いの多い時期もありました。

「塩漬け」の会社が多くなり取引回数が減る

 当時サラリーマンで家族もいたので、投資のことを四六時中考えているわけにもいかず、株式投資への興味も薄れていきました。今思えば、勝ち続けることはできないことに徐々に気づき、飽きていったのでしょう。大きく値を下げた会社があると塩漬け(株価が戻るのを待ってひたすら保有し続ける)になることもあり、だんだん売買をする機会も減っていきました。2009年など、数えるほどしか取引をしていません。

 そんな感じで、優待のある銘柄を中心に少しずつ売買する状況が2012年までは続き、私の資産運用にはインデックス投資の「イ」の字もありませんでした。

いわゆる普通の株式投資は儲け続けられないことを知った

 30歳になる頃投資をスタートし、30代の間曲がりなりにも継続していたことで、短期的な売買で素人が資産を増やし続けるのはかなり難しい(というか、ほとんど無理)ということを、身をもって体験できました。また、株価が下がって損失が出ている状態に慣れることができたこともよかったのではないかと思います。

 インデックス投資との出会いや始めてからの話はまたの機会に。