電気どこから買ってますか?

桜と電線

 東京では桜が満開です。上の写真は近所で撮ったものですが、あえて電線が目立つようにトリミングしました。
 今は様々な会社(以下、「新電力」)が電気の小売りを行っているので、料金の安い会社を選んで電気代を下げることができます。しかし、昨年から新電力の倒産や事業撤退が増えています。

電気料金のしくみ

 1度も電力会社の契約を変えたことのない、従来の電力会社の一般的な電気料金は、毎月定額の基本料金と使用量に応じた従量料金の合計になります。例えば、東京電力の従量電灯Bプランの場合、下記のとおりです(2022年3月現在)。

  基本料金:1,144円/月(40Aの場合)
  従量料金:120kWhまで・・・19.88円/kWh
       120kWh超300kWhまで・・・26.48円/kWh
       300kWh超・・・30.57円/kWh
  (例)1ヵ月に320kWh使用した場合
     1,144+19.88×120+26.48×(300-120)+30.57×(320-300)=8,907円

 節電を促すためでしょうか、使用量が多くなるほど単価が高くなります。なお、実際の料金は上記に燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金のプラスがあります。昨日ニュースで流れていた「5月から電気代値上がり」は、この2つのアップによるものです。

新電力の料金プランは

 以前は関東なら東京電力、東北なら東北電力・・・と地域ごとに電気を購入する会社は決まっていましたが、2016年4月から電力の小売りが自由化されて様々な業種の会社からの参入が相次ぎ、電気をどこから買うか、選べるようになりました。

 新電力の料金体系も、先ほどと同様、基本料金と従量料金をもとに計算する会社が多く、従量料金(あるいは基本料金も)が少しずつ地域電力会社より安くなっていて、電気代を従来より抑えることができます。また、「基本料金なしで従量料金が使用料に関わらず26.4円/kWh」のような会社もあります。他にも、電気以外のサービス(ガスやガソリンなど)と組み合わせた特典を提供している会社もあります。燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金は新電力からの購入時にも反映されます。

 おすすめ新電力の料金プランをいくつか載せようかとも思いましたが、後述のとおり新電力の経営状況が厳しく、記載した料金で契約できない可能性もあるので、やめました。電気の使用量は、世帯人数や昼間の使用有無、何で暖をとっているかなどによって大きく変わります。1年間の実際の使用量を確認したうえで、試算されることをおすすめします

燃料価格の高騰で新電力がピンチ?

 新電力の多くは自前で発電をしているわけではなく、電力の卸市場で調達しています。石油や天然ガスなどエネルギー価格の高騰により市場の電力単価が高騰し、倒産や事業撤退する会社が増えてきています。

 新電力の倒産、過去最多の14件が発生 過去1年で累計31社が事業撤退 電力調達価格の高騰が打撃(ヤフーニュース)

 ロシアのウクライナ侵攻によってエネルギー価格はさらに上昇する可能性もあり、事業撤退する会社はさらに増えるかもしれません。

事業撤退でもすぐに電気が止まるわけではない

 実はわが家も4年前から新電力に変更していたのですが、4月末で事業を停止すると先週メールが来ました。1度変更してしまえば、あとは何もしなくてもずっと電気代が節約できるので新電力への変更はおすすめですが、こういうこともあるのかと少々驚きました。

 地域電力会社(うちなら東京電力)が供給してくれるので、このまま放っていても事業停止と同時に電気が止まることはないそうです。ただし、どこの会社とも契約しないままだと、いずれ電気が止まってしまうそうなので別の新電力への申込を済ませました。あまり頻繁にこういうことがあると面倒なので、事業停止しそうにないところを選びたかったのですが、事前に外からではわからないのでキャンペーンを実施している会社にしてしまいました(懲りない?)。

新電力への切替方法

 新電力には逆風が吹いているわけですが、節約になるなら新電力に申し込みたい、という方のために手順を簡単に書いておきます。

 どの会社にするかを決めたら、契約の申込みをして、家庭の電気のメーターを替えてもらいます。円盤がくるくる回っていた従来のメーターから、デジタルで数字が表示され、使用量を送信できる「スマートメーター」に替わります。あとは、契約日になるのを待つだけです。既にスマートメーターになっていれば、申込だけで変更できます。基本的には、申し込むだけで、どこかに出向く必要もないのでそれほど手間をかけずに電気代を安くすることができます。

 いずれにしても、ウクライナの戦争が終わってエネルギー価格が落ち着くことを期待したいです。家計のためにも、世界経済のためにも。

(2022年4月30日追記)

 上記のとおり、3月末には別の会社への申込み手続きを済ませていたのですが、4月半ばを過ぎても連絡が来ず、少々焦りました。こちらから電話してみたところ、詳細はわかりませんが、手続きがどこかで滞ってしまっていたようでキャンセルさせてもらいました。事業撤退する会社が出ているあおりで、忙しいのかもしれません。

 結局、さらに別の会社に電話で申し込んで無事手続きが完了しました。結構なプレッシャーだったのでホッとしました。今後も事業を継続できそうな会社はどこか、さらに言えば料金は安いところ、となると見通しを立てにくいですが、自前で発電所を持っている会社など、以前から電力事業と関りがあって自社でも基盤を持っているところの方がよいかもしれません(そもそも、そうでない会社は新規の契約を停止するところが多くなってきていますし)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。