新NISAでいくら積み立てるか?
何度か書いていますが、来年からNISA(少額投資非課税制度)が大きく変わります。
新NISAの概要
- 年間の非課税投資枠が360万円に拡大(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)
- 生涯の非課税投資枠が1,800万円に拡大
- 非課税期間の恒久化
つみたて投資枠で購入できるのは、現在のつみたてNISA対象の投資信託のみ(金融庁が認める200本強のインデックスファンド)です。成長投資枠では、個別の株式やその他の投資信託も購入可能ですが、①整理・管理銘柄(の個別株式)②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外となっています。
除外対象を除くと、成長投資枠で投資できる投資信託は約2,000本だそうです。日本で販売されている投資信託6,000本弱が、
①つみたて投資枠対象[金融庁お墨付き]の200本強
②成長投資枠対象[金融庁がダメとは言っていない]の約2,000本
③NISAで購入できない[金融庁がダメと言っている]約4,000本
に分類されたことになります([ ]内は私の補足)。ダメ=儲からないとは限りませんが、このあたりはいずれ詳しく書きたいですね。
いくら積み立てるか?
現行のつみたてNISAは年間40万円が上限なので、少し家計に余裕があれば「とりあえず上限の40万円(月3万3千円)積み立てておこう」とすることができました(私もそうしています)。
ところが、新NISAはつみたて投資枠だけでも年間120万円(月10万円)まで積立できますし、成長投資枠も含めれば年間360万円(月30万円)も積立できます(成長投資枠でもつみたて投資枠対象ファンドの購入が可能)。多くの人にとって、「上限いっぱい積み立てよう」と簡単に思える金額ではないでしょう。新NISAで毎月いくら積み立てるか?は悩ましい問題になりそうです。
早く非課税枠の上限1,800万円に達すれば、非課税の恩恵を最大限利用できるのはたしかですが、預貯金等の無リスク資産を極端に減らして投資に回すのは考えものです。現在の資産額、収入はもちろん、無理なく、一時的に3分の1くらい減っても精神的に耐えられる(=怖くなって投資を止めてしまわない)金額にとどめておくのがよいと思います。
具体的に考えるのは難しいですけどね。私自身もまだ結論が出ていません。
参考
金融庁のサイトに「新しいNISA」のページがあります。詳細は決まっていない(変わる)部分があるそうです。
竹川さんの本では、具体的なインデックスファンドも載っていておすすめです。
大改正でどう変わる?新NISA徹底活用術(Amazon)