金融リテラシー、高いのか低いのか
「金融リテラシー」とは、お金に関する知識や判断能力のことをいいます。お金に関する知識があって、正しい選択ができる人=「金融リテラシーが高い人」となります。この「金融リテラシーの向上」は、一昨年公表された資産所得倍増プランの7本柱にも入っています。
資産運用が専門でも趣味でもない人であれば、NISAやiDeCoといった非課税制度を利用しながら、インデックスファンドに積立投資をしていくのがベターだ、という考え方はずいぶん広まってきたように思います。先日も、「これからはアクティブファンド」といった趣旨の記事のコメント欄を読んだら、「インデックスより成績が劣るアクティブファンドの方が多い」「どれが優秀なアクティブファンドかわからないから、インデックスを選んでおけばよい」といった意見で溢れていました。
亡くなった山崎元さんなどが10年ほど前から主張されていたことですが、当時はそれほど広まっていなかったように思います。「NISAでオルカン」は合言葉のようになっていて、金融リテラシーはずいぶん高いのではないかという気もします。(今日のテーマと直接関係ありませんが、公的年金については誤解が“蔓延”していてWebニュースのコメント欄は間違った認識・考えだらけで対照的です)
一方で、投資詐欺による被害の多さも報じられていて、そちらを見るとまだまだな部分もあるようです。有名人を騙ったものなど、手口が巧妙化しているものもありますが、高利回りを約束してお金を集める古典的な手口も少なくないようです。どうしたらこういう被害を減らせるのでしょう。
私が思い浮かぶのは、「人より儲けたいと思わない」「自分の知らない儲かる方法がどこかにあると思わない」ということですかね。運用して増えるお金は「おまけ」でしかないのですから。