カードで積立、+1%のリターン?

 ○○ペイや電子マネー、クレジットカードなどキャッシュレス決済が広がってきています。投資の世界でも、クレジットカードで積立投資をできるサービスが広がってきました。・・・と言われても、まだ始めてない方からは、そもそも通常の支払い方がわからない、という方もいるかと思いますので、基本的なところからご紹介します。

証券口座や預金口座から振替

 証券会社で投資信託の積立投資を行う場合には、あらかじめその証券会社の口座(証券総合口座)にお金を振り込んでおくのが基本的な方法です。証券会社で株を買う場合も同じです。銀行の投資信託口座の場合には、普通預金口座から振り替えれられることが多いようです。

 いずれにしても、投資信託を購入する口座(銀行の場合は預金口座)にあらかじめお金を用意しておくのが基本です。

提携する銀行からの振替

 ネット証券大手のSBI証券では、系列の住信SBIネット銀行のハイブリッド預金を利用すれば、あらかじめ証券会社の口座に入金しなくても積立投資や株式投資を行うことができます。手続きとしては、普通預金とは別に住信SBIネット銀行で「ハイブリッド預金口座」を開設してSBI証券との連携を申込み、普通預金等から振り替えておく必要があります。また、売却時の代金も自動的にハイブリッド預金に入金されます。

 ライバルである楽天証券も楽天銀行との間で同様のサービスがあります。こちらは「マネーブリッジ」という連携サービスの申込をすれば、普通預金口座のお金を自動的に楽天証券での購入代金に充ててくれます。

  これらのサービスは便利なうえに、金利もいいのです。ハイブリッド預金は同行普通預金の10倍である0.01
%、楽天銀行はマネーブリッジの設定をするだけで普通預金の5倍の0.10%になります(いずれも2021年8月14日現在)。がんばってる定期預金並みです。

クレジットカードによる購入

 流通大手、丸井系列のtsumiki証券は、系列のエポスカードで積立投資ができるサービスを展開しています。丸井の顧客である比較的若い現役世代、特に女性がすんなり投資を始められるよう、カードでの支払いを当初から導入しています。エポスポイントが貯まり、ポイントでの投資もできます。

 楽天証券も、系列の楽天カード決済で積立投資を行うことができます。投信積立を楽天カード決済すると100円につき1ポイントの楽天ポイントが付与されます。1%の収益をあげるのが簡単ではない投資の世界で、1%分のポイントがもらえるのは大きいです。また、付与された楽天ポイント(証券以外で獲得した楽天ポイントでもOK)で投資する「ポイント投資」も可能です。おまけのポイントで投資ができるなんて複利効果の最たるものと言えるのではないでしょうか。さらにこのポイント投資で月500円以上投資信託を購入すれば、楽天スーパーポイントアッププログラムで+1倍となり、楽天市場でのポイント付与率が1%アップします。

 SBI証券も三井住友カードで積立投資を行えるサービスを今年6月30日に開始しました。今年12月10日まではキャンペーンを行っており、1.5%分(プラチナカードなら3%、ゴールドカードなら2%)のVポイント(三井住友カードのポイント)が付与されます(キャンペーン終了後は0.5%)。

使い勝手の良さと注意点

 最初に書いた証券会社の口座にお金を振り込む方法は、手間はかかりますが生活費やリスクのない預貯金とはっきり区別できる利点があります。クレジットカード決済は、決済方法の一つとして今後さらに広がっていきそうです。積立投資だけならそれほど問題ないと思いますが、個別の株式投資などもカード決済にすると「知らぬ間に投資額が増えていた」ということにもなりかねないので、気をつけたいものです。