新NISAは期待以上のものに

 

 令和5年度税制改正大綱が発表され、「NISA制度の抜本的拡充・恒久化」が盛り込まれました。既にニュース等でご存じかと思いますが、下記のとおりです(令和5年度税制改正大綱より抜粋)。

  • 非課税保有期間を無期限化(現状は一般NISA5年、つみたてNISA20年)
  • 制度の恒久化
  • 年間投資上限額は、つみたて投資枠(≒つみたてNISA)が年間120万円、成長投資枠(≒一般NISA)が年間240万円の合計360万円
  • つみたて投資枠と成長投資枠は併用可能
    • 一生涯の非課税限度額は1,800万円、うち成長投資枠は1,200万円(いずれも簿価ベース※)
    • 新制度は2024(令和6)年1月からスタート、2023年までは現行制度が継続。現行の一般NISA、つみたてNISAの利用分は、上記の非課税限度額には含まれない(別枠扱い)。

        ※購入時に1,800万円以下であれば、購入後に値上がりして時価が仮に2,000万円になっていても、保有分すべてが非課税扱いになります。

       8月に「NISA制度拡充に求めること」という記事を当ブログで書きましたが、期待以上の内容で驚きました。識者や投信ブロガーの反応も同様だったようです。

       早くもネット上では、「できるだけ早く非課税の枠を埋めるべし」といった「新NISAの使い方指南」が始まっていますが、始まるのは2024年からです。2023年は現行制度を利用しつつ、新制度をどのように利用するかゆっくり考えましょう。当ブログでもいろいろ考えてみたいと思います。