インデックス投資は経済成長に期待している
前回の記事で、長期投資は「企業の長期的な成長」を期待し、その見返りとして収益を得るものであると書きました。繰り返しますが、短期的な株価変動の予測能力や上下したときの“瞬発的な”判断力が利益の源泉ではないのです。
企業全体の成長=経済の成長≒人類の発展
インデックス投資によって市場全体に投資をするということは、言い換えれば経済成長を期待し、その恩恵を投資収益の形で受け取るということです。
今の世界は資本主義経済が主流で、株式市場への上場や増資によって企業は資金を調達します。そして、企業の価値が株価という形で表されています。インデックス投資は、資本主義経済の長期的な発展、さらに言い換えれば、人類の経済的な発展に期待して行っている投資、と言えます。
逆説的に言えば、「日本市場は人口が減少しており長期的に株価の上昇は期待できない」と本気で考えるのであれば、日本株式のインデックスファンドは購入しないほうがよい、と言えます。
海外についても、地球上開発できるところは開発し尽くされ、これ以上発展の余地はないという見方もできるでしょう。また、環境破壊・気候変動がどうしようもないところまで進んでいるので、経済成長は諦めざるを得ないかもしれません。新型コロナの収束も見通せません。「人類の未来は暗い」と思う人もインデックスファンドへの投資は不向きです。
人類のより良い未来に期待したい
私個人も、「もしかしたら、人類の経済的な発展は限界かもしれない」と少し思ってはいます。ただ、子どもたちやその子、孫たちが暮らす地球が、より良い世界であってほしいと思っています。だから、様々な問題を人類は乗り越えられると信じて、投資を続けています。
思いもかけなかった新型コロナの感染拡大で世界は様変わりして、経済も大きな打撃を受けました。しかし、テレワークやオンラインでの会議・配信が広がり、新たな生活様式の広がりとともに新たなサービスも広がってきています。人類のより良い未来に期待しながら、積立投資を続けていきましょう。
なんだか抽象的な話ばかりになってしまいました。次回は具体的で読みやすいものにします。