「リスク許容度」とはなにか?
先々月の投稿で、「新NISAで毎月いくら積み立てるか?は悩ましい問題になりそう」と書きました。積立投資に回せるお金が十分にある人の場合、結局はその人のリスク許容度次第ということになりそうです。
この「リスク許容度」という言葉は投資関連の記事でも時々目にしますが、わかるようなわからないような言葉ですよね。私は説明や記事では極力使わない(別の言葉で伝える)ようにしています。
私なんかの説明より・・・ということでちょっと調べてみたところ、「知るぽると」(金融中央広報委員会のサイト)の説明がわかりやすく、しかも大事なことがきちんと書かれているように思いました。
お金を増やすなら、リスクを取りにいく?(「知るぽると」サイト)
以下、上記リンク先からの引用です。
リターンがマイナスに振れてしまった場合(つまり、損失が出た場合)、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができる(許容できる)か、その度合いのことを「リスク許容度」といいます。(中略)
この「リスク許容度」は人によって異なり、具体的には「投資した元本がどれくらいマイナスになっても生活に影響がないか」、「どれくらいまでなら投資した元本がマイナスとなっても気持ち的に耐えられるか」といった限度を示すものです。
株式市場の場合、3~5割くらい価格が一気に下がる「暴落」が起きることが、10年に1度くらいの頻度で起きています。既に投資資産の一部を取り崩しているような場合(主に高齢者)には、「生活に影響がないか」に気をつけるべきでしょう。「気持ち的に耐えられるか」は初心者が特に注意すべきでしょう。
自分の資産がどんどん減っていく、どこまで減るか不安で仕事も手につかないといった状況になってしまうと、違った意味で生活に支障が出てきます。また、「大損したから全部売って投資はもうやらない」となってしまい、長期的な資産形成を諦めてしまうのも避けたいところです。
「新NISAでいくら積み立てるか」の答えになかなか近づけませんが(すみません)、結局は「自分のリスク許容度に応じてリスク資産の比率(上限)を決め、その範囲内で積み立てていく」ということになりそうです。来月以降は少し具体例も交えて考えてみますかね。
最後に、全国銀行協会の「リスク許容度診断テスト」が面白かったのでこちらもリンクを貼っておきます。自分がどの程度リスク資産を持ってよいのか、参考にはなると思いますが、「あなたはリスク許容度○○%」の数字の意味がよく分かりません。ちなみに私はリスク許容度72%、リスク資産の比率は40%くらいにしておくのがよいようです。