ロシア株式は投資信託の対象外に

 

 マクドナルドやスターバックス、ディズニー、ユニクロといった有名企業が、ロシアでの営業停止や店舗の一時閉鎖を行っています。人道的観点から、間接的にでもロシアを利するようなことはしたくないということでしょう。

 上手く伝わらなかった部分もあると思いますが、私の前回の記事もそういう気持ちで書いたものです。一投資家のインデックスファンドの一部なのでごくごく少額ではありますが、ロシアに投資したくないなという想いです。

主要インデックスからロシア株式が除外

 国際的に主要な株価指数であるFTSEラッセルやMSCIから、ロシア株は除外されました。
  ロシア株を全指数から除外へ、FTSEラッセルとMSCI(ロイター)

 海外株式を投資対象とする投資信託の多くが、FTSEとMSCIの指数をベンチマーク(指標)にしています。インデックスファンドであれば、いずれかの指数に連動するように世界中の株式を購入します。なので、全世界株式や新興国株式(ロシアは新興国株式の括りに入っていました)のインデックスファンドを購入すると、ロシアの株式もほんの少し購入していたわけでです。

 指数から除外されれば、インデックスファンドではロシア株式は購入されなくなります。もっとも、人道的な見地というよりは「現在のロシア株式市場は投資不可能」(上記リンク先記事より)が理由のようなので、今ファンドで保有しているロシア株式が売却できるのかはわかりません。(ロシア株や債券を主要な投資対象としていた投資信託の中には、解約できないものもあります。やはり「分散」は大事です)

短期的な影響は軽微だが・・・

 上記記事によると新興国株式指数におけるロシア株の比率は3.24%、全世界株式指数においては約0.3%ということなので、「インデックスファンドに投資していたが、その中にロシア株があったから大損した」ということにはおそらくならないでしょう。

 日本を含め各国のの株価の動きが激しくなっていますが、こういった想定外のことが起こると株価が乱高下するのはいつものことです。繰り返しになりますが、長期分散積立投資は資本主義経済をベースにした人類の発展に期待して行うものなので、必要以上に一喜一憂することなく、淡々と積立を続けていくことが大切です。ウクライナの惨状を目にすると、本当に発展できるだろうか、と不安にもなりますが…。